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ブランド買取専門店の内緒のはなし

革製品の手入れ

2017年2月7日

革製品は比較的高価なものですから、できるだけ長く愛用したいですよね。高価なものなら一生ものの付き合いにすることもできます。ぜひご使用アイテムに適した手入れ方法をチェックして、革製品の魅力を存分に引き出していきましょう。

一般的な手入れ法

付着した汚れは素早く落とすことが大切です。革製品は微細な繊維が交絡した構造になっているため、内部に汚れが侵入した場合、汚れを落とすことは困難になります。

 

革の種類は様々ですが、共通して有効な手入れ法として、【乾いた布でこまめに拭き取る】という方法が挙げられます。
毎回の帰宅後に、乾いた布で拭き取るだけでも違いが現れますし、お手持ちの革製品に合わないワックスなどを下手に使用するよりも有効的です。濡れた布で拭くことはほとんどの革には厳禁ですので、注意してください。
簡単な汚れの場合は、布を濡らし水気をよく切って優しく拭くのも良いでしょう。その後は湿気を出すため必ず通気性の良い場所で陰干しをします。

クリーナー、クリームなどで汚れを取り除く際も、シミや色ムラの原因となってしまう場合がありますので、目立たない部分でテストをし問題がないか確認後に使用するようにしましょう。
雨などで水分を含んでしまった場合は、風通しの良い場所で陰干しをします。ドライヤーなどを使用すると革が収縮したり硬化することがあります。緊急時どうしてもドライヤーを使用したい際は、微風で少しずつ乾かすと、収縮や硬化がしにくくなります。

牛乳やオリーブオイル、ハンドクリームなどで代用できるという話を耳にしたことがあるかもしれませんが、それは大変間違った認識です。それらで拭いた直後はキレイに見えるかもしれませんが、かえって革の劣化を促進してしまいます。必ず革製品専用のケア用品を使用してください。

それでは、皮革製品の種類とその手入れ方法についてご紹介します。
どれも一例ですので、全ての革製品に適しているわけではありません。
ご自身の品物に適した方法で手入れを楽しんでください。

牛革(カウレザー)

牛革

レザー製品の大半は牛革で作られることが多いです。
世界的にも一般的に広まっており、幅広い用途で使用されています。

柔らかく乾いた布で汚れを拭きます。馬毛ブラシでブラッシングをします。
2-3か月の一度水気を良く切った濡れた布で優しく拭き、「ラナパー」などの皮革クリームを塗りこみます。一晩おいた後に馬毛ブラシで優しく銀麺を整えます。

馬革(コードバン)

馬

馬革の生産数の減少に応じ使用されるアイテムは少なくなってきています。
馬の身体前半部の革繊維は牛革の繊維構造に似ているそうです。
繊維の密度や強度は比較的低いため、上質素材は高値で取引されます。
衣服や靴に使用されたりします。
オイルが少なくなった場合はラナパーなどの皮革オイルを塗り、馬毛ブラシでブラッシング後、一晩おいた後余分な油を空拭きして完了です。

羊革(シープスキン)

羊

羊革は牛革と比較すると繊維が荒く強度は劣りますが、きめ細かく柔らかい素材となっています。
シャネルやロエベなどによく見られます。
羊毛のついている「ムートン」はファー部分をブラッシングし、通気性の良い場所で保管します。
羊革は乾いた布で優しく拭き、馬毛ブラシを使いブラッシングします。オイルを塗る際は羊革専用クリームを使用すると良いでしょう。

ワニ革(クロコダイルレザー)

ワニ

ワニ革では有名なのはクロコダイルや、アリゲーター、カイマンワニ、などです。ワニ革として使用できるほどの大きさに育つまで3年、卵を産む親ワニになるまで10年と、飼育に時間がかかるため価格は年々上昇し、大変高価な素材となっています。エルメスのバーキンなどに使用されたりもしていますね。汚れを見つけたら柔らかく乾いた布で拭き、ブラッシングしましょう。爬虫類専用のクリームで汚れ落とし、保革をし、爬虫類専用のスプレーを吹き付けることで、保革、防水、艶出しを行い、終わりに布で優しく拭きます。場合によってはシミなどができる場合もあるので、目立たない部分でテストしてから行うと良いでしょう。

注意点

暖房器具のそばにおいてはいけません。
エアコンなど温風機器から吹き出す風に当てることにより、革製品の水分は急速に奪われていき、劣化の原因となります。赤外線ヒーターなど直接の熱源となるものも、革製品の表面温度が急速に上昇しコンディションの悪化に繋がります。温風や熱源となる機器の近くにはおかないよう配慮が必要になります。

革財布の場合は、財布の中身を入れ替える際、中身の全部を入れていきなりパンパンにしてしまうことは避けましょう。
力が急激に加わり革が伸びきってしまいます。少しずつ入れて慣らしていくことが良いでしょう。
後ろポケットに入れるのも避けた方が無難です。汗をかきやすい場所なので湿気が多く、キズが付きやすい、ダメージを与えやすくなってしまいます。

まとめ

〇水に濡れないようにし、湿気の多いところに置かない
〇風通しの良いところで陰干しをする。
〇直射日光や照明などにも気を付ける。
〇使用後は毎回乾いた布で優しく拭き取る。
〇保護剤やクリーナーで手入れする際はその革の種類に適したものを使用し、1-2ヶ月毎など定期的に行う。

せっかく高価でお気に入りの革製品を購入したのであれば、ぜひ正しい手入れ方法を知ることで長く愛用していきたいですね。またシミやヒビが発生してしまった場合は、無理に自力で直そうとせず、業者に任せてしまった方が良いでしょう。

新品を買った際のワクワクした気持ちを、さらに経年変化を通して楽しみ出たいですね!!

 

 

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