ダッフル買取

イヴ・サンローランは、パリのインテリジェンス、美意識を象徴するブランドです。グッチグループに買収され、サンローラン本人はオートクチュールのみを担当していましたが、2002年に引退。デザイナーのサンローランとは異なる企業として存続しています。現在はアパレルラインとして改名した「サン・ローラン」と化粧品や香水を展開している「イヴ・サンローラン・ボーテ」に分かれています。創設者のイヴ・サンローランは1936年にアルジェリアで生まれました。パリのデザイン専門学校へ入学し、コンクールで発表した「カクテルドレス」が優勝を飾り、それをきっかけにクリスチャン・ディオールの元で働き始めます。クリスチャン・ディオールが急逝し彼のブランドを引き継いだサンローランは、コレクションで大きな成功を収めますが、徴兵を機に解雇され、恋人のピエール・ベルジェと共に自身のブランドを立ち上げます。1962年には自身初のオートクチュールコレクションを発表し、1966年には「スモーキング」1968年に「サファリルック」を発表しました。またオランダの抽象表現主義のモンドリアンから得たインスピレーションを服に使用し、アートとリンクしたポップな服「モンドリアン・ルック」。前衛アートとファッションを結び付けるキッチュなデザイナーは、「モードの帝王」との確固たる地位を築いていくのです。また「男らしさ、女らしさ」の境界を揺さぶる「パンツ・ルック」などを次々と発表。旧来のモードの常識を覆しファッション界に革命を起こします。現代では当たり前に浸透しているファッションも、サンローランの提案が元祖でした。オートクチュールだけでなく、プレタポルテを発売し、大衆化していくファッションの先駆けであり、老舗ブランドのエルメスやルイヴィトンと大きく異なる点であったと言えるでしょう。特別な人だけ、特別なものだけ楽しめるファッション、という概念を打ち破っていったのです。そして後の1964年、初のフレグランスも展開し、彼の世界観を象徴する「Ｙ］を発売します。1977年、チャイニーズコレクションを発表し、東洋にインスパイアされたフレグランス「オビウム」を発売します。また1978年、「私の作った服を着る女性へ顔を与えたい」と初のコスメティック「La Beaute′」を発表します。一年後に「ルージュ　ピュール　No.19」を発売し、青みがかったピンクのカラーは世界中で大ベストセラーになり、イヴ・サンローランの象徴ともいわれています。その後も続々とヒット商品を生み出し続け、2004年にクリエイティブ・ディレクターにステファノ・ピラーティが就任し、エレガンスとクチュールを受け継ぐ新たなイヴ・サンローラン・ボーテへ変化していきます。2000年にはファッションブランド初のパリ証券取引所に株式を公開を果たし、多くの賞を受賞しブランドは世界的に浸透されていきます。しかしこれが仇となりグッチグループに買収され、2002年にサンローランは引退し、2008年にこの世を去りました。しかし現在も彼の遺志を引き継いだ「サン・ローラン」は多くの人々に愛され続けるでしょう。イヴ・サンローランの品は当社アトランティスが高額買取を実施しております。知識と経験の豊富な当社の鑑定士だからこそ適正かつ高額での買取が実現いたします。ぜひ一度無料査定をお試しください。